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2023.09.28
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大田区の高齢者見守りサービスとは?地域で実施されている取り組みをご紹介

家族に高齢の方がいて、さらに一人で暮らしている場合、毎日元気に過ごしているか心配に思う方も多いでしょう。

 

万が一の事があった時もすぐに駆けつけられないからこそ、日常的に高齢者を見守るサービスがあれば安心です。

 

この記事は、下記のような悩みを抱える方にぜひ読んでいただきたい記事です。

 

  • 大田区では高齢者向けの見守りサービスはあるの?
  • 大田区は高齢者にとって住みやすい地域なの?
  • 自治体が実施する高齢者向けサービスだけで安心なの?

 

東京都大田区では一人暮らしの高齢者を対象に、地域で見守る取り組みが充実しています。

 

日々の些細な変化を見逃さず、高齢者を一人にしない体制が整っているため、家族と距離が離れていても安心して過ごせます。

 

今回は、大田区の高齢者を見守る取り組みについて詳しくご紹介します。

大田区の「高齢者見守り・支え合いネットワーク」の取り組み

大田区では、地域に住む一人暮らしの高齢者が安心して生活できる街づくりをしています。

 

地域住民が高齢者の異変に気付けるよう認識の統一をしたり、買い物にきた高齢者への積極的な声掛けをしたりするなど、取り組みは様々です。

 

万が一異変に気付いた場合は専用の連絡先もあるため、地域全員で支え合うネットワークも充実しています。

 

下記にて大田区が取り組む具体的な施策をご紹介します。

取り組みその1:見守りチェックシートの作成や配布

地域住民が高齢者の異変に即座に気付けるよう、「見守りチェックシート」の作成と配布をしています。

 

高齢者の変化を見逃さないために必要なのは、「どのような様子が異変の兆候なのか」をより多くの人に知ってもらうことです。

 

大田区は地域住民にチェックシートの配布をして認識の統一を図り、些細な行動の変化に気付き、高齢者に起こりうる様々なリスクを回避させる取り組みをしています。

 

チェックシートには行動別で疑われる症状が詳しく記載されていて、内容を知っているだけで多くの高齢者を守ることに繋がるでしょう。

 

また裏面には異変に気づいた際にサポートを依頼する「地域包括支援センター」の連絡先も載っており、すぐに対処できる体制が整っています。

取り組みその2:高齢者見守り協力店へポスターを配布

高齢者の見守りをしている商店に対し、「見守り協力店ポスター」を配布しています。

 

買い物は日々の生活で欠かせない行動なので、定期的に顔を合わせる機会が多い商店だからこそできる取り組みです。

 

来店した高齢者への積極的な声掛けを実施しており、気になる様子があればすぐに地域包括支援センターへ連絡をしてくれます。

 

また、いつも来ていた方が急に来なくなったなど、異変に気付きやすいところも商店の強みです。

取り組みその3:地域包括支援センターの設置

万が一高齢者の異変に気付いた際に連絡する「地域包括支援センター」は、大田区内に23箇所設置されています。

 

施設には看護師や社会福祉士など専門職員が所属しており、介護や福祉に関する相談窓口となっています。

 

対象は65歳以上の方とその家族なので、介護に不安がある方は積極的に相談してみると良いでしょう。

 

また、地域の相談窓口以外に、有料の老人ホームへも直接相談できます。

 

有料老人ホームの詳細は下記の記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。

 

» 介護付有料老人ホームとその他サービスの違い

取り組みその4:高齢者見守りキーホルダーの配布

区内在住の高齢者を対象に、緊急連絡先や医療情報などが照会できる番号を記載したキーホルダーを配布しています。

 

有事の際はキーホルダーの番号を警察や消防、医療機関が地域包括支援センターを経由して照会するため、迅速な情報提供が可能です。

 

緊急時に備え、バッグや財布などいつも持ち歩くものに付けておくと、より効果を発揮します。

 

下記で登録内容や配布要件、有効な活用方法をご紹介します。

活用方法

外出先での急な体調不良により救急搬送された場合、救急隊員からの身元確認に答えられず、家族への連絡が遅れる可能性もあり得ます。

 

そのような時に見守りキーホルダーがあれば、救急隊員は地域包括支援センターと連携し、迅速に緊急連絡先へと連絡できます。

 

また、認知症などで徘徊をしてしまう方でも、保護された時や自宅に戻れなくなった時は、見守りキーホルダーがあれば即座に身元の確認が可能です。身元不明にならないので、安心して外出できるでしょう。

配布要件や登録内容

区内に住民登録がある65歳以上の方であれば、誰でも登録可能です。登録を希望する場合は、管轄の地域包括支援センターへ連絡をしましょう。

 

登録内容は主に下記の7つです。

 

  1. 氏名
  2. 住所
  3. 病歴
  4. 生年月日
  5. 電話番号
  6. かかりつけ医療機関
  7. 緊急連絡先(2名まで)

 

なお、緊急時の身元照会に役立てるため、登録情報は常に最新である必要があります。

 

住所変更等があった場合は、すぐに地域包括支援センターにて更新しましょう。内容に変更がない場合でも、誕生月に年1回の更新が求められています。

取り組みその5:高齢者見守りメールの配信

認知症などで万が一行方不明になってしまった場合、一刻も早く保護しなければなりません。

 

高齢者見守りメールは行方不明者の早期発見を目的として、捜索対象者の住所や氏名、行方不明時の服装や写真を地域住民へメールで配信し、捜索の協力を求める施策です。

 

土地勘のある地域住民が一丸となって捜索すれば、早期発見の確率を高められるため、高齢者を守れる有効な施策の一つです。

 

また、家族が過去に認知症で行方不明になった経験がある方は、認知症介護が可能な老人ホームの検討もおすすめです。

 

認知症の症例として、一日中何度も同じことを繰り返したり、深夜帯の徘徊が目立ちます。

家族のみでは、心身の疲労に限界が来てしまい、ケアの継続が難しくなる例も後を絶ちません。

 

認知症介護が可能な老人ホームでは、認知症患者に対するケアのノウハウが豊富で、医療や機能訓練のサポートも整っているため、安心して依頼できます。

 

下記記事では認知症介護ができる老人ホームについて詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

 

»【心の丈】グループホームと介護付有料老人ホーム、その間の「ファミニュー」

大田区社会福祉協議会が実施する高齢者見守りサービス

大田区では自治体がメインとなって高齢者の見守り体制を整えていますが、他にも率先して高齢者のサポートを行う民間団体があります。

 

今回は「大田区社会福祉協議会」が取り組むサポート内容について、詳しくご紹介します。

サービスその1:緊急通報サービス

自宅で緊急事態が起こった時などに、ペンダント型の発信機を押すだけで受信センターに繋がり、緊急連絡先への連絡や救急車の手配等をしてくれます。

 

携帯電話や固定電話があっても、緊急時は番号を押せない場合もあるため、ボタンを押すだけで緊急通報ができるのは最大の利点です。ペンダント型で小型のため、首にかけておくと急を要する場合でもすぐに通報ができます。

 

65歳以上もしくは心身に障害がある方が利用でき、申込みは大田区社会福祉協議会への連絡が必要です。料金は、月額2,750円〜(税込)となっています。

 

ただし、やはり通報となると少しためらってしまう方もいるでしょう。

 

老人ホームなら、普段から顔を合わせるスタッフも多く相談しやすい環境で、自分では気付かない体調の変化にも気付いてくれます。

 

下記記事では、専任スタッフが常駐する老人ホームについて詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

 

»専任スタッフ常駐で納得の価格

サービスその2:ほほえみ訪問事業

高齢者の自宅へ月2回訪問し、玄関で挨拶や会話をすることで定期的な安否確認をしています。

 

65歳以上の方もしくは心身に障害のある方が利用でき、訪問は5分ほどです。部屋には上がらず、玄関先での挨拶のみとなりますので、少しだけコミュニケーションを取りたい方にもおすすめできる気軽なサービスです。

サービスその3:助っ人サービス

日常生活において、重い物を動かしたり高いところでの作業は、高齢者にとっては負担がかかります。さらに怪我のリスクもあるため、一人での作業は避けたいところです。

 

大田区社会福祉協議会は、高齢者が抱える日常の困りごとを単発でサポートが可能です。

 

自宅まで来て作業してくれるので、安否確認にも役立ちます。提供時間は20分までで、料金は300円となっています。

 

しかし利用時間が限られている上、都度料金がかかってしまう点をデメリットに感じる方もいるでしょう。

 

老人ホームなら、上質なサービスを制限なく受けることができ、さらに顔なじみのスタッフもできるため、相談も気兼ねなくできるようになります。

 

サービス内容にこだわった老人ホームについては下記の記事で詳しく照会していますので、参考にしてみてください。

 

»本当に『上質なサービス』とは、なんでしょうか。

サービスその4:絆サポート

絆サポートは日常生活で欠かせない掃除や洗濯、食事の支度にもサポートが必要な方を対象に、家事の手伝いをするサービスです。

 

要支援1、2の認定を受けた方や、地域包括支援センターによりサポートが必要と判断された方が利用できます。

 

また、障害を持つ方や妊産婦の方でも利用可能なので、幅広いサポート体制が整っています。

地域包括ケアシステム「おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)」の活動

大田区では、医療や福祉分野の専門職と行政機関が連携し、地域に住む高齢者との関わりを深くする「おおた高齢者見守りネットワーク(みま〜も)」を推進しています。

 

下記で具体的な取り組みをご紹介します。

活動その1:地域づくりセミナー

医療や福祉の専門職に就く講師を招き、大田区内で実施されているサービス等の理解を深める講演を行っています。

 

当初の目的は、若い世代で高齢者を守れるよう、地域理解を深める場として設けられていました。

 

しかし、セミナーを開くたび高齢者の参加が増えていき、見守られるだけでなく高齢者同士で互いに見守る意識が芽生えたきっかけにもなりました。

 

地域職員と高齢者の交流もできるため、気軽に相談できる関係性を築くことも大きな目的としています。

活動その2:みま~もステーション

地域づくりセミナーよりも、日常的に地域職員と高齢者が繋がれるような場として設けられたのが「みま〜もステーション」です。

 

空き店舗をみま〜もステーションの拠点として利用し、高齢者同士や地域職員と気軽にいつでも会える環境を作り上げました。

 

空き店舗の裏にある公園の管理運営も担っており、近隣の保育園に通う園児と野菜を育てる取り組みも行っています。

 

同世代にとどまらず幅広い世代で関わりを持てるため、地域活性化にも役立っています。

活動その3:おおた登録事業

「おおた登録事業」は、地域の事業者同士でまちづくりに貢献できることは何かを話し合い、発信する取り組みです。

 

各事業者は地域へのメッセージをステッカーへ記入し、地域住民の目の届く場所に配置しています。話のきっかけにもなり、地域住民との距離を縮める施策の一つです。

 

また、事業者が掲げるメッセージや健康に関する情報をまとめたフリーペーパーの発行もしており、高齢者の方々と繋がるきっかけとして役立っています。

▲2023年10月4日、みま~もの主催するセミナーにおいて、施設長斎藤が講演を行ってまいりました。

 

大田区の老人ホーム「ファミニュー大森南」ならさらに手厚い見守りで安心

大田区では地域をあげて高齢者をサポートする体制が整っていますが、どうしても24時間見守り続けるわけにはいきません。

 

夜中に緊急事態が起こった際は、対応できない可能性があります。

 

また、家族で介護している場合でも、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」や、精神的負担が引き起こす「介護うつ」は、心身への負担が激増するため地域でのサポートは難しいでしょう。

 

なお、老老介護と介護うつの詳細については、下記記事で説明しています。将来家族に起こりうるリスクなので、記事を読んで理解をしておきましょう。

 

»「介護うつ」を徹底解説【家族の介護でストレスを限界まで抱えないために】

 

»老老介護とはどのような状態? 困った時に助けてくれる先は? 解決方法などをご紹介いたします。

 

家族で共倒れになる前に、一度老人ホームへの相談をおすすめします。

 

今回は「おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)」の協賛事業所として、活動にも参加している大田区の老人ホーム「ファミニュー大森南」をご紹介します。

専任スタッフが常駐

「ファミニュー大森南」には介護のプロが常駐し、緊急時も即対応できるよう入居者1人に対し0.5人の人員配置を目標としています。

 

また、家族と入居者に寄り添うことを大切にしており、一時帰宅したい時や希望の場所に出かけたい時など、入居者の要望を叶える体制も万全です。

 

日常生活においても、顔なじみのスタッフが多くできるよう同じ介護スタッフを配置し、入居者に自宅にいるような安心感を与えてくれます。

 

下記記事では「ファミニュー大森南」の基本情報と、詳細なサポート内容が記載されています。

入居を検討する際はぜひ参考にしてみてください。

 

»ファミニュー大森南【公式】

 

家族もアクセスしやすい立地

家族が遠方に住んでいる場合でも会いに来やすいよう、全施設駐車場を完備しています。

 

また、最寄りから距離がある施設については送迎サービスもあるので、気軽に施設に足を運べます。

 

仕事帰りに少しだけ会えたり、週末一緒に出かけたり、気軽に会える環境が整えられていれば、入居者と家族の心の距離を縮めるきっかけになるでしょう。

レクリエーションが豊富

入居者同士でのコミュニケーションを活性化させたり、生活により充実感が得られるよう、豊富なレクリエーションが企画されています。

 

体を動かす体操から、趣味にもなるフラワーアレンジメント、大型クルーザーでの船旅など、豊富な種類で日々新たな体験ができるでしょう。

 

さらに「ファミニュー大森南」は、大田区で取り組む高齢者見守り事業「みま〜も」の協賛事業として、積極的に活動に参加しています。

 

みま〜もで管理運営をする公園(みま〜もガーデン)にて、雑草取りなどの清掃整備から、高齢者と幼稚園児のサツマイモ掘りの手伝い、みかん狩りの手伝いなど、参加内容は多岐にわたります。

 

地域高齢者と関わる機会に積極的に参加している施設だからこそ、企画の幅も広く、入居者を飽きさせない工夫ができるのは、「ファミニュー大森南」ならではの魅力です。

充実した設備

毎日を過ごす場所になる施設の設備は、入居を検討する際に重要なポイントです。

 

「ファミニュー大森南」は、約11畳の広々とした居室で、家具を持ち込める余裕のあるスペースを実現しました。

 

また、掃除専門のスタッフを常時配備しており、7〜8名体制で居室のトイレや共用スペースを徹底的に清掃してくれます。清潔感あふれる施設で、快適な生活を送れるでしょう。

 

さらに屋上には庭園もあるため、散歩に利用したり、家族との談話スペースに使うのもおすすめです。

 

他にもお酒が好きな方が利用できるバーラウンジや、運動したい時に気軽に利用できるトレーニングジムも完備されています。毎日の生活に彩りを添える設備が満載です。

 

大田区は高齢者の見守りサービスが充実した地域【まとめ】

大田区では、高齢者の方が一人暮らしでも不安にならないよう、地域全体で見守る体制が整っています。

 

日常的に高齢者と接する機会があり、有事の際はすぐに誰かが駆けつけたり、些細な変化も見逃さない施策もあったりするので、大田区は高齢でも安心して住める地域といえるでしょう。

 

しかし、24時間体制での見守りは現実的ではなく、地域の実施する見守りサービスではどうしても限界があります。

 

そんな時は、見守り体制と充実した設備が整った「ファミニュー大森南」へ是非ご相談ください。

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