こんにちは。寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
今日はアンサンブル浦和でのSTリハビリの一コマを
ご紹介させて頂きます。
軽度の失語症で喚語困難(言いたいことばが出てこない)がある
T様とは「指定された語頭音から5つの単語を想起する」という課題を行っています。
つまりは“あ”の付くことばを5つ挙げて下さい。という問題です。
この場合は「アイス」「あじさい」「あり」「あめんぼ」…などなど
T様は3つ、4つまでの単語はご自分で思いつくことが出来ても
残りの単語が出てこない。ということがあります。
そこでSTが「お花で“〇”の付くことばありませんか?」など
色々なヒントをだしますが
それでも思うように単語が思いつかないことも。
そんな時はSTが紙の端っこに絵を描いて「これはなんでしょう?」と
ヒントを出すこともあります。

少し見にくいですが実際にリハビリ中にSTが描いた絵をまとめました。
だいたいT様は絵のヒントがあれば答えることができます。
ところが…

この絵じゃ伝わりませんね。(結局、T様に答えを言って別の絵を描きなおしました)
しかも後日、絵を描いた本人(ST)も
何の絵を描いたのかわからなくなってしまいました!
気になってT様に聞きましたが、T様も忘れてしまっていたので二人で推理し、
答えがわかってスッキリ。
これじゃ何のリハビリかわからないね、と二人で大笑いしました。
何の絵か気になりますよね。
マスク、ムササビ、メダカと謎の絵は同じ日に描いたもの。
という事はこの日は「ま」「み」「む」「め」「も」の仮名を
語頭にあげていました。
ということで…
答えは「モグラ」です。
言語聴覚士 西片