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2022.05.30
  • 介護にまつわるコラム

音楽療法(おんがくりょうほう)について


【音楽療法】とは、音楽が持っている「特性」を活用しリハビリテーションを行うことです。健康の維持、心身の障害の機能回復、生活の質の向上、問題行動の改善などを目的に行われます。対象者のニーズを叶えるために音楽療法は行われるので、障害の有無は問わず、子供から高齢者まで全ての年齢・性別の方が対象となります。


音楽療法の効果としては、不安や痛みの軽減、精神的な安定、自発性・活動性の促進、身体の運動性の向上、表情や感情の表出、コミュニケーションの支援、脳の活性化、リラクゼーションなどの効果があげられます。

 

 

心身の障害があって発語や意思疎通が難しい方でも、音楽を介するとコミュニケーションがとりやすくなります。高齢者の方は、昔の歌を思い出す、音楽を聴く、歌う、楽器を鳴らすことで、脳の働きや身体の動き、発声が促され、感情の乏しい方や自発性の低い方でも自然に笑顔が表れたり、リズムに合わせて身体を揺らしたりすることがみられます。認知症の進行の予防としては、歌いながら楽器を鳴らすなど、2つの動作を同時に行うことが有効とされています。

 

音楽療法の実施には、音楽の持つ特性を理解し、音楽をリハビリテーションとして用いるための技術を有していること。対象者の状態、ニーズを的確に捉えて、目的を達成するために必要な働きかけが行えることが必要です。日本では、日本音楽療法学会や県主催の音楽療法士の認定制度があります。

 

私たちアンサンブル、ファミニューの介護付き有料老人ホームの一部では、集団音楽レク(健康王国)を実施、さらにはアンサンブル大宮・浦和では個別音楽療法サービスをご提供。時間や体力的に集団への参加が難しい方にご利用頂いております。

 

 

 

アンサンブル大宮の取り組みはコチラ

 

 

【健康王国】 音楽健康福祉士

一般的な介護施設では介護士等が兼務することが多い中、さいたま市のアンサンブルでは専任の「音楽健康福祉士」が専門職として常勤配置され、入居者様のADL・QOL向上に向けて様々な取り組みを行っています。
 
音楽健康福祉士は公益財団法人「虹の会」が認定する資格。音楽やレクリエーション等による高齢者の生活の質の向上に注目した資格です。音楽療法に運動療法やアロマセラピーなどを加えた「心音レインボートレーニング」を習得した後、音楽健康福祉士として認定されます。
 
集団向けの「健康王国」では”体を動かす” ”観る/癒やす” ”遊ぶ” ”歌う”の分野からニーズに合ったプログラムをご提供しています。
 
一例ですが具体的な内容をご紹介いたします。ご利用者が好まれる音楽の演奏(アーティストやアルバム曲など幅広く)や、季節にちなんだ曲で四季を感じ体内時計をリフレッシュするなど音楽をベースにしたプログラム。また、体を動かす、楽器を鳴らすなど身体と脳に刺激を与えるプログラムなどがあります。週1~2回程度15分~30分間で実施します。
 
このようにレクリエーションのように楽しみながら生活リハビリを実現するのが音楽健康福祉士のプログラムです。
 

個別音楽療法のご紹介

どなたにも、どのような状況でも音楽療法をご提供することが可能です。例えばCDなどの音楽を流すだけでも効果は期待できますが私たちは”生の音”にこだわり生演奏・生歌をご提供するようにしています。

 

その効果ですが、寝たきりの方への場合、まず呼吸に変化が見られます。直前まで鼾(いびき)をかかれている方も、音楽が始まると鼾がなくなり深い眠りとなります。

はっきりと感じられるほどリラックスされます。


他にも涙を流される方や、手拍子をされる方など様々な反応が見られます。

ご家族様にも大変好評で、面会時にご一緒に楽しまれる方もいらっしゃいます。

さいたま市にあるアンサンブルでは、音楽健康福祉士の具体的な取り組みをブログで公開しております。是非ご覧ください。

 

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