- 介護にまつわるコラム
老人ホーム営業がお伝えする施設選び方のポイント
- 有料老人ホームをどのように選べばよいのか?
- 有料老人ホームを失敗せずに選ぶ方法は?
- 有料老人ホームを契約するまでの手順はどのように進めればよいの?
このような疑問をお持ちではありませんか。
有料老人ホーム選びはとても重要で、これからの余生を過ごす場所選びといっても過言ではないでしょう。
重要な有料老人ホーム選びの際には資料を取り寄せるだけでは分からないため、実際に訪問して現場の雰囲気を体感することが大切です。
本記事では、有料老人ホームの選び方や失敗せず選ぶ方法、実際に契約するまでの手順を解説しています。
最後に、有料老人ホームを選ぶときに重要視した方が良いポイントも記事にしています。
本記事を読むことで、入居者にとって最適な施設選びができるようになるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
有料老人ホームの選び方8選
有料老人ホームの選び方について、8つのポイントを紹介します。
入居者の介護レベルと介護施設の選択がミスマッチにならないようにするのは、重要なポイントです。
他にも、最適な施設の見分け方を解説していきます。それでは、みていきましょう。
その1:施設やスタッフの雰囲気
施設やスタッフの雰囲気を確認することは重要なことです。
施設のパンフレットなど資料を見るだけでは確認がしづらいので、実際に訪問して直接見ることをおすすめします。
訪問した時に確認するポイントは以下の通りです。
- スタッフは笑顔で対応しているか
- スタッフが館内を走り回っていないか(余裕がなくなっている可能性があるため)
- スタッフが無駄話をしていないか
- スタッフが声を荒げる状況になっていないか
スタッフの働く姿勢や態度を事前に知ることはとても大切です。上記ポイントを参考にしてチェックしてみるとよいでしょう。
その2:費用
費用を確認しておくことも重要です。入居してから支払いができないと、退去しなければいけなくなります。費用については事前に確認しておきましょう。
入居時にかかる初期費用と、入居してから毎月かかる月額利用料の2パターンに大きく分かれます。
さらに、生活をする中で必要な備品を揃えていくにも費用が生じますので、合計して無理なく継続できるかを判断するようにしましょう。
その3:介護施設の体制
介護施設において、介護スタッフの配置基準は入居者が3名に対して介護士1名以上が基準です。
介護士の不足はサービスが行き届かなくなり、入居者の不満につながる原因になります。
結果として退去や精神的な負荷をかけてしまいます。
介護士が基準以上に整っている施設は、こまめなケアができ入居者のストレスをかけることなく、過ごしやすい環境を作ることが可能です。
入居者に対して介護士がどのくらいの比率で対応するのかを、事前に確認しておきましょう。
アンサンブル 入居者1人に対して介護職員0.5人以上を目標にしたサポート体制
その4:食事
食事は栄養補給と合わせて入居者の楽しみにもつながるため、大事な要素です。
食事の提供については、下記ポイントを見ておくとよいでしょう。
- 月間の献立メニューの傾向を知る
- バリュエーションに富んでいるか(季節メニューなどがあるか)
- 療養食の提供は可能か
- 個人の要望に合わせて、味の調整をしてくれるか
さらに、料金について食事を取らない場合は、どのようになるのかを確認しておくとよいです。例えば体調が悪かったり、外泊して不在だったりした場合です。
施設によっては試食をさせてもらえることがあります。入居前に食事が口に合うかを知れるのは貴重です。施設側に確認して、できるならば確認しておくとよいでしょう。
アンサンブル 目で見て、舌で味わい、心で楽しむ。そんなお食事を意識
その5:立地条件
施設の立地条件は、入居者だけではなく、入居者の家族にとっても大事な要素でしょう。
なぜなら、入居者の家族にとって通いやすい場所にあることで、こまめに通う事ができるからです。
例えば家族が電車で来るならば、駅近か施設のシャトルバスが運行していることが理想ですし、車を利用してくるならば近くに駐車場があると便利でしょう。
入居者にとっては長く住む家になりますので、住みやすさや、施設の近くに散歩できる場所など利用者が好む立地があるとベストです。
立地条件を決める際は、入居者の住みやすさや家族の交通の便を考慮して選ぶとよいでしょう。
その6:施設内の設備
施設内の設備が充実していることも押さえておきましょう。例えば、下記のようなポイントを確認してみてください。
- 共有スペースはリラックスできる空間になっているか
- 寝たきりでも入れる入浴設備があるか
- 温泉やカラオケなど、入居者の趣味を満たすスペースがあるか
- 部屋のトイレやベッドは使いやすい設備になっているか
介護レベルによって必要になるベッドや入浴、トイレの仕様が異なります。
特養のように介護レベルが高い場合は歩行困難なため、車椅子に座ったまま入浴ができることが重要です。
入居者の介護レベルに応じた設備が整っているかの観点で施設を精査してみてください。
入居者にとって入浴やトイレなど必須な設備の配置場所・利用のしやすさは見ておくべきポイントでしょう。
その7:身体状況
介護レベルに応じて、入居する施設は異なります。
認知症や医療のケアが必要なのか、歩行は可能か、車椅子が必要なのかなど、入居者の身体状況に応じた施設選びをしましょう。
その8:スタッフの能力
施設で働いているケアマネージャーや看護師の能力は、入居者が快適に過ごせるか否かを決める重要な要素です。
スタッフの対応次第では、入居者に不満やストレスを与えてしまうことにつながりかねません。
まずは、興味ある施設を複数選んで現地訪問してみるとよいでしょう。
スタッフ同士が協力し合いながら迅速に業務を遂行しているか、笑顔で入居者と関われているかなどを見ることでスタッフの能力や余裕をうかがい知ることができます。
実際にスタッフの方とコミュニケーションを取ってみるのもよいでしょう。
老人ホーム選びで失敗しない4つのポイント
老人ホーム選びで失敗しない4つのポイントを解説します。
予算だけ見て決めてしまったため、実際の介護レベルとの不一致が起こり、退去せざるを得なくなった失敗談などがあります。
事前にポイントを押さえてから施設選びをすることで失敗を防げるはずです。それでは、早速みていきましょう。
ポイント1:施設の種類を確認せずに決めない
施設の種類を確認せずに決めないようにしましょう。先述しましたが、介護レベルに応じて入居できる施設が異なります。
介護レベルがどの段階かや、認知症の対応が必要なのかなど、現状の身体状況を把握した上で施設選びをするようにしましょう。
身体レベルのチェックをせずに施設選びをすると、施設側から断りを受けたり、入居してから退去の依頼を受けてしまうことがあるため注意が必要です。
時間をかけたのに一から選び直しにならないためにも、事前に入居者の身体状況は把握してから進めるようにしましょう。
ポイント2:予算だけで決めない
予算だけで施設選びをしないようにしましょう。介護レベルや立地条件など多角的にみて判断することが大事です。
入居時にかかる費用が発生しない施設もあれば、数千万円かかる施設も存在します。
予算だけを見てしまうと先述の通り介護レベルにミスマッチが起こりがちです。
入居したもののスタッフの人員が足りておらずサービスが行き届いていないなど多くの障害が発生してしまうでしょう。
予算は施設選びの条件のひとつとして指標にするべきです。
ポイント3:建物の雰囲気で決めない
施設の雰囲気で決めないことも大事です。
新しくできたから安心と思ったり、大きい施設だからスタッフや介護用具も充実しているはずと勝手に信じ込むなどして、最初から決め込まないようにしましょう。
実際に新しくできた施設だとしても、スタッフが足りておらず募集中だったりするかもしれません。
大きい施設ほど入居者が多い分、備品の用意が必要になるため準備ができているかは実際に訪問したり、施設の担当者に聞いたりするまでは正確な情報はわかりません。
建物の外観だけで入居するという判断はせず、施設選びのポイントを確認した上で進めてください。
ポイント4:一施設だけを見て決めない
一施設だけ見て入居の決断をするのは控えたほうがよいでしょう。比べる要素があって、施設の良し悪しが見えてくるものです。
立地条件や食事、スタッフの能力など入居してから快適に過ごせるかをイメージして、施設選びをするとよいでしょう。
最低3施設は見てみることをおすすめします。
老人ホームに入居するまでの手順7つ
老人ホームに入居するまでの手順を7つのステップで紹介します。
実際に施設に入居するまでは、それなりに手間がかかってしまうでしょう。場合によっては入居者の家族にも協力いただくこともでてくるかもしれません。
そのため、事前に手順を押さえておくことが重要です。
手順1:予算や立地条件などを決める
まずは予算決めから始めましょう。かかる費用は初期費用と月額定期費用がメインになります。無理なく支払えることが重要です。
合わせて立地条件も決めます。立地条件を決める際は入居者の家族がどのような交通手段でアクセスできるかも重要です。
他にも食事や部屋の間取りなど入居希望の条件を決めていくとよいでしょう。
手順2:ネットから複数施設の資料を取り寄せる
施設情報は、ネットからなるべく多く得るようにしましょう。比較サイトを活用すると条件で絞り込むことができるため、希望の施設が探しやすくなります。
気に入った施設があれば、直接施設に問い合わせて資料を取り寄せるようにしましょう。
ネットと比較して、より詳細で最新の情報が手に入ります。
複数取り寄せた中から候補をいくつか絞っていく段階です。
手順3:気になる老人ホームを訪問する
気になる老人ホームを訪問して、現地の情報や雰囲気を知る機会にしましょう。
事前に施設に確認をして、食事の試食ができるかだったり、レクリエーションの見学ができるかだったりを聞いてみてください。
体験しておくことで、入居したときの認識のずれを防ぐことができます。
施設を訪問したら、スタッフに許可のもと写真を撮ってあとで振り返れるようにするとよいでしょう。
また、訪問する際は家族複数名で行くことをおすすめします。
より多くの視点を持つことで、自分だけでは気づかない点に目がいくことが期待できるからです。
手順4:申し込みをする
入居したい施設が決まったら、実際に施設に申し込みをする段階になりますが、ここでは仮押さえの状態です。
仮押さえから入居までに1ヶ月程度時間がありますので、その間に書類の準備をします。
手順5:入居までの必要書類を提出する
老人ホームに入居するには「診療情報提供書」と「健康診断書」が必要です。
それぞれかかりつけ医の記載が必要になります。また、検査項目もあり取得までに3週間程度かかる内容もあるため、早めの行動をしていきましょう。
尚、「診療情報提供書」と「健康診断書」の有効期限は3ヶ月のため、こちらも合わせて注意して下さい。
手順6:施設側と本人の面談を行う
施設側が入居者本人と面談していきます。施設担当者は、入居者の健康状態の確認をしたり、入居者から気になっていることなどをヒアリングしたりします。
要介護レベルの入居者の場合は、ケアマネージャーが同席で対応することが可能です。
また、入居者が自宅にいたり、入院して病院にいたりする場合は施設から担当者が直接出向くケースもあります。
入居に向けて双方の了承が得られれば、いよいよ入居開始に向けた契約を取り交わします。
手順7:契約・入居開始
こちらが最後のステップになります。最終的に施設側が入居者の健康状態や経済状況に問題ないと判断した場合、本契約へと進みます。
施設探しから契約までの大枠の流れを掴んでおくことが大事です。施設の選定を進める中で、疑問や不明点があれば随時施設の担当者に質問するように心がけましょう。
下記リンクでは、アンサンブルにご入居する際の流れを記載しております。
よろしければ、そちらも参考にしてみてください。
施設選びで重要視したいポイント5選
施設選びで重要視するべきポイント5つを紹介します。
看護師が24時間体制で常駐していることだったり、食事のイベントが定期的に行われていることだったりは、入居者が快適に楽しく過ごす上で必要なことです。
それではみていきましょう。
ポイント1:一時金0円プランがある
初期費用を抑えたい方には、入居時の0円プランを実施している施設を選ぶとよいでしょう。
初期費用が大きい場合はすぐに用意が難しいケースもありますが、初期費用が発生しないプランも選べるならば選択肢も増えます。
逆に、月々にかかる費用を抑えたい方には入居一時金を設定して毎月の支払いを抑えることができるプランもありますので、相談してみるとよいでしょう。
ポイント2:看護師が24時間常駐している
看護師が常駐している施設を選ぶと安心です。仮に看護師がいない施設を選ぶと、施設スタッフが対応に追われてしまいます。
結果、医療施設にスタッフが同行することで施設内の人員が不足する状況になってしまうかもしれません。
そうなると残された入居者にも影響が出てしまいます。
看護師が24時間常駐していることで専門性がある安心感と、人員不足のリスクを軽減することにもつながります。
施設選びの際は、スタッフの人数だけではなくどういう職種の方がいるのかを確認しておくとよいでしょう。
ポイント3:食事のイベント開催をしている
食事は入居者の楽しみのひとつです。施設によっては誕生日会や、旬のネタを使った料理の提供などの食事イベントを行っています。
食事は栄養補給であるとともに、会話が弾むきっかけにもなるので重要なポイントです。どういったイベントを行っているのか、施設選びの際に確認しておくとよいでしょう。
また、提供される料理が、入居者の口に合うかどうかも大切なので確認してみてください。
施設によっては入居前の試食ができることがあります。あとは食べてみて入居者ごとに味付けの調整ができるのかも、施設側に聞いてみるとよいでしょう。
アンサンブル 目で見て、舌で味わい、心で楽しむ。そんなお食事を意識
ポイント4:施設は駅近、徒歩圏内にある
施設の立地条件は重要です。例えば、入居者の家族が立ち寄る際の利便性が悪いと、ストレスがかかってしまいます。
家族が電車で通うなら駅近で徒歩圏内であると便利ですし、車で通うならば駐車場が近くにあるなどの条件が必要です。
施設によっては駅からシャトルバスを運行しているケースがあります。入居者の家族の方はどのように通うかをイメージして、施設選びをするとよいでしょう。
ポイント5:認知症対策の知見がある
入居者に認知症の症状がある場合は、認知症対策の知見がある施設を選ぶようにしましょう。
認知症は脳の記憶や判断力に障害が起こることで、物忘れや誤った判断をしやすくなる状態です。
こうしたケースにスタッフ自身の知見がないと、対応の不備があったり、慣れていないとストレスを感じてしまったりでスタッフが定着しないおそれがあります。
認知症の症状がある場合は、専門的な知識を持ったスタッフが常駐している施設を選ぶと安心です。
終の棲家として安心できる施設をお探しならアンサンブル
有料老人ホームの選び方や失敗しない選び方、契約までの流れを解説してきました。
特に最後の重要視するポイントの部分は、施設選びの際に押さえておくべき大事な点になります。5つのポイントを完備しているアンサンブルはおすすめの施設といえます。
アンサンブルは、「他の施設と何が違うの?」という質問に対して応えることができる施設です。
終の棲家として安心してお住まいいただけるホームと断言できるでしょう。
アンサンブルは、一貫して「自分の家としてずっと住んでもらえる環境づくり」にこだわっています。
例えば、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を常駐させて、いつまでも自分でご飯が食べられる、歩ける、トイレに行けるなど、自分の家にいるような環境づくりを構築している施設です。
また食事については、一流レストランのシェフ経験があるスタッフを起用し、こだわりのお米は独自精製した「金芽米」を使うなど、入居者を食で楽しませることにも余念がありません。
入居者に「家で生活しているのと変わらない時間を過ごさせたい」そうお考えの方は、ぜひアンサンブルに相談してみるとよいでしょう。
少しでも気になる方は、お気軽に「アンサンブル大宮」にご連絡ください。