現在、日本には500名近くの音楽健康福祉士が存在しているとのこと。介護施設でいうと介護士との兼任やケアマネジャー、施設長と兼任であるケースがほとんどであると聞いています。
専従配置されているアンサンブルはあまり無いケースなのではと思えます。さいたま市にある介護付き有料老人ホームアンサンブル3棟には9名程の音福士の資格を持っているスタッフがいます。(2022年9月現在)
3か月に1度、音楽健康福祉士の情報交換のミーティングを開催し、オリジナルプログラムやイベント企画についてディスカッションし、業務の効率化・マンネリ化防止に役立てています。
今となっては、私たちの取り組みは他セクションとのリレーションを取りながら施設全体での取り組みになっているように感じています。
例えば、ケアマネジャーから「昔ダンスをされていた」とご入居者のお話を伺えば、ダンス体操やダンスの名曲を演奏したり、胃瘻の時間にBGMとしてキーボードで落ち着く楽曲を演奏すると、ご入居者ももちろんですが看護師も癒され室内全体が良い雰囲気になると好評だったり。
逆に私たち音楽健康福祉士からは「ご入居者から、このような反応をいただけた」等の報告をし生活相談員からご家族に伝えていただいたりなど、横断的な取り組みとなっています。
音楽健康福祉士は認知症を予防する取り組みが主体でありますが、認知症の改善など可能性はたくさんあるのではと考えています。
現在は介護付き有料老人ホームに専従配置されていますが、いずれは音楽健康福祉士の取り組んだ事を生かし、MCS全社において高齢者QOL向上に取り組んでいけるよう働きかけていきたいです。