介護付き有料老人ホームアンサンブル【心の丈】 老人ホームの営業心得

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学生時代のアルバイトも含めて約12年、介護に関わる仕事をして参りました。その経験を活かし、入居相談担当、営業、また、マネージャーとして、さまざまな立ち位置で施設と関わっています。現在、弊社はさいたま市内に3棟「介護付有料老人ホームアンサンブル」を運営させていただいておりますが、全ホームの運営に携わっている関係でたくさんのお客様からのたくさんのお話を伺うことができました。その中で特にご相談の多い「施設選びのポイント」についてお話いたします。

メディカル・ケア・サービス株式会社
特定施設運営一課マネージャー

 

藤田淳也

 

他の施設と何が違うの? に答えることができるホームです

「他の老人ホームと何が違うのか」とご説明の時によくご質問をいただきますが「終の棲家として安心してお住まいいただけるホームです」とお伝えしています。

 

様々なニーズにお応えすべく「24時間1年365日の看護体制がある」「楽しんで召し上がっていただく食事のご用意」などは多くの施設、サービスで取り入れられていると思われますがアンサンブルは『自分の家』としてずっと住んでいただける環境を作り上げている所が大きな違いかと考えております。

 

そのひとつとして「リハビリ3職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が常駐することで、他にはない機能訓練を行える施設」である点があげられます。いつまでもご自身でご飯が食べられる、歩ける、おひとりでトイレや買い物に行けるなど「まるで自分の家で生活」しているような環境づくりの実現を目指しているからです。

加えて「生活に潤いを、生きる楽しみを、張りのある人生を」送っていただける環境をご用意できるのもポイントの一つ、「音楽健康福祉士」の取り組みがあります。アンサンブルには複数名音楽健康福祉士が常駐しておりプログラムも多彩、音楽レクリエーションや「健康王国」という音楽療法コンテンツを用いた機能改善プログラムを楽しみながら受けていただいております。お仲間と一緒にご参加いただく事でコミュニティが生まれ、入居者様同士がゆるやかな関係を築ける場所でもあるんです。


さらには、手作りの暖かい食事を毎食召し上がっていただけることもアンサンブルならではでしょうか。管理栄養士が考案する健康でおいしいレシピを調理専門職が厨房でおつくりします。出来立てのお食事を召し上がっていただける事、まさにそれこそが「自分の家」なのではないかと思います。


終の棲家として楽しく、安心してお住まいいただける。これが私たちアンサンブルが他のホームとは異なるポイントです。

【リハビリについて】

通常リハビリテーションと聞くと、回復というイメージがありますが、介護の現場では少し意味あいが異なります。アンサンブルでは、日常生活の動作も含めた「生活リハビリテーション」をとくに意識しており、現存能力維持を重要視しています。下記のリハビリ専門職が機能訓練を実施いたします。

 

PT(physical therapistの略)理学療法士

理学療法とは、生活に必要な基本的動作の回復や改善、維持のため、体操や運動を治療目的で行うことです。電気刺激やマッサージ、温熱などの物理的な刺激を加えることも含みます。

 

OT(occupational therapistの略)作業療法士

当施設専任の作業療法士は、日常生活の基本的な動作(入浴や食事、散歩など)がご自身で継続的にできるよう、生活環境も含めた行動全般に対し維持改善を目指します。

 

ST(speech therapistの略)言語聴覚士

言葉によるコミュニケーションに問題がある方に対して専門的なサービスを提供する専門職です。当施設では、主に摂食や嚥下について専門的にケアしています。

【音楽健康福祉士の取り組み】

 

一般的な介護施設では介護士等が兼務することが多い中、さいたま市のアンサンブルでは専任の「音楽健康福祉士」が専門職として常勤配置され、ご利用者のADL・QOL向上に向けて様々な取り組みを行っています。

ニーズに合わない場合は、他の施設もご紹介する。
それがソーシャルワーカーのつとめ

多くの方からのご相談とさまざまなご提案を差し上げ数年、自分の中で大切にすべきことが分かってきたように思います。それは「聞き手になる事」と「共感する事」です。

 

まずは聞き手になる事。一方的にサービスの良さをお伝えしたり、ご理解いただくために一生懸命にお話してしまったり。営業職ならあるかもしれません。でも、私の役目はお悩みを伺うこと「ソーシャルワーカー」なんですね。ご相談者が心配されていること、気になる事、疑問に思うこと、洗いざらいお伺いいたします。そこで初めて「共感する事」ができ、ニーズの把握と解決策のご提案ができるのです。

 

時には、ご相談者様のご要望とアンサンブルがご提供できることのミスマッチを感じる事があります。その際には、ご本人様の要望に合うサービスや施設をご提案させていただく場合もございます。たとえ競合他社であったとしても、法制度上の括りでアンサンブルではご提供できないサービスもあります。その点も含めご案内したところ「親身になってくれてありがとう」とお申し込みをいただいたこともございました。

ニーズと「社会資源」をつなぐのが、ソーシャルワークですので「営業」に偏り過ぎないようお伺いしております。ソーシャルワーカーとしてのプライドなのかもしれませんね。

 

「何を重要視して介護施設を選ばれますか?」とお聞かせいただくと、小さな事から大きな事まで、さまざまなご要望をいただけます。お伺いした上でご家族様が重要視されているポイント以外にも「このような事はご心配ではありませんか?」や「こういったご要望はございませんか?」とお尋ねする事も。

すると「施設選びはそこも気にしないとダメなんだね」とお気づきになられるケースも少なくありません。当然のことながら「初めての施設探し」の方が大多数。ご見学が「見極めのポイントを改めて知る機会」でもあるので、そこをお伝えすることも多いです。

 

検討しなければならない事が多く決めきれない方もいらっしゃいますが、こういったケースもあるようです。施設を決められた方に選ばれたポイントをお伺いすると「雰囲気が良い」といった理由だったことも。実はファーストインプレッションも判断基準になることが多いようです。「ここは雰囲気がいい」と思われる理由は、掃除が行き届いており、スタッフが明るく、挨拶も爽やか、備品が整理されている、丁度いい空調や、調光、和やかに談笑する声。おのずと入居者様の雰囲気が良くなっている。小さな当たり前が積み重なって雰囲気を作っているから当然のことなのですけどね。

ご相談はお気軽にどうぞ。ご相談から新たなご相談が生まれることも

介護保険の仕組みからご説明させていただくことも多く、仕組みや法制度による運営形態の違いなどについてもご説明さしあげています。例えば、老健、特養、有料老人ホームの違いが分からない方も少なくありません。「介護付き有料老人ホーム」は何回トイレ介助を行っても、介護保険料の費用は変わりませんが「住宅型有料老人ホーム」だと介助の頻度が高いと追加で負担が必要だったり。基本的な初期費用が安いからといって日々必要なサービスには別途費用が掛かる場合もあるなどです。介護の知識を持っておられない方が「介護博士」になって帰られるケースもあったり(笑)です。

定期的に行われる営業会議とは別に、必要性を感じた時はすぐにミーティング。

お問い合わせいただいたご相談やご意見について各専門パートから意見を集い解決策を導いていきます。

 

どんな小さなことでも、気になるのであれば何でもお聞きください。不安を取り除く為の「ただのおしゃべり」でも結構です。

お話いただくことで安心いただくことができれば、
第一段階はクリアです

そもそもソーシャルワーカーの仕事は「お困りごとや問題を抱えている方に対して社会福祉の観点で解決できるように支える」ですが、いつの間にか「介護」以外のご相談になっていることもあります(笑)。私たちアンサンブルの営業職は特殊かもしれませんね。他にも営業が数名おりますが、みなソーシャルワーカー寄りの考え方。したがって「営業」という呼び名ではありません、入居「相談員」なのです。

【藤田淳也 2019年MCS入社】

 

「認知症のおばあちゃん、この後どうなっちゃうんだろう」高校生の藤田は自身の祖母の認知症をきっかけに「介護」について深く考えるようになった。「家庭」から「社会」の課題を見つけてしまったのだそうだ。大学の社会福祉学科を卒業し、特別養護老人ホームでの勤務が社会人の始まり。学生時代のアルバイトも含めると12年の介護経験がある。その後、戸建て住宅の営業職を経て再度介護の世界へ。MCSへ入社、入居相談担当となり現在に至る。さいたま市で運営している「介護付有料老人ホームアンサンブル」全3施設のマネージャー。「人と話すことが好きで、お酒を飲みながらのコミュニケーションが大好きです。ただ、コロナ禍にあり、2年以上その機会がないのが残念です」(本人談) 

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